発達教育課程初等連携教育専修


浅野 信彦教授
専門領域
- カリキュラム研究?授業研究
- 教師教育研究
- 幼小連携?接続
自己紹介
初等連携教育専修は、子どもと触れ合いながら「よりよい成長のために何が必要だろう?」と考えることが好きな人、特定の教科にこだわらず「子ども中心」の教育学を学びたい人を歓迎します。私は全国の学校を訪問し、授業の場面での具体的な子どもの姿を捉えながら、現場の先生方と一緒に教育実践の改善策を探っています。個人的に、児童養護施設の子どもたちへの学習指導に12年間たずさわってきたことも「子ども中心」の教育学の原点です。
研究テーマ?研究活動
「幼児期から小学校までの〈9年間〉をつなぐカリキュラムの開発」
変化の激しい社会の中で、子どもたちの興味関心や現代社会の課題からテーマを立ち上げ、それを教科横断的に学んでいく「総合的な学習の時間」の重要性はますます高まっています。こうした学びの土台を育むため、低学年で生活科を中心に合科的な学習を行ったり、幼小接続の充実を図ることも欠かせません。そこで、幼児期から小学校までの「9年間」をつなぐカリキュラムを開発するために現場の先生方と共同研究をすすめています。
「教師教育の研究と実践」
大学における教員養成から採用後の研修まで、教師のトータルな成長や発達の課題を考えるのが教師教育研究です。実際に小学校と幼稚園の教員養成を担当している立場から、研究と実践の両面を見据えて、カリキュラムや授業の開発を行っています。
担当科目
- 教育方法の理論と実践
- 教育課程論?教育方法論
- 教育課程概論
- 初等連携カリキュラム論
- 学習指導論
- 専門演習
- 卒業研究
- 教育実践分析特論(大学院)
- 教育実践分析演習(大学院)
- 研究指導(大学院)
ゼミ紹介

ゼミは、学生の興味関心を尊重しながら、「本や論文を読み合う」「各自の研究テーマを発表し合ってお互いにアドバイスする」「学校現場の授業などを見学したり教師にインタビュー調査をする」「各自の研究を卒業論文にまとめていく」という活動を主としています。とくに、地方の学校を泊まりがけで訪問し、丸一日その学校の授業を参観させていただくことを経験すると、学生たちは大きな刺激を受けるようです。教育実習や教員採用試験に向けての情報交換や相談なども行います。
卒業研究テーマ例
- 児童の自己省察を促す道徳の授業の研究ー資料の扱い方?発問の工夫を中心に-
- 子どもの反応を生かした授業づくりに関する研究ー藍染め体験から生まれる授業-
- パフォーマンス課題における自己評価力の育成に関する研究-ルーブリックの活用を通して-
- 批判的思考力を育成する授業づくりに関する研究-問題解決学習の視点から-
- 小?中学校と児童養護施設における連携の在り方に関する一考察ー施設入所児童の学習指導に焦点を当てて-
- ジョン?デューイの教育哲学についての研究-民主的な教育に焦点を当てて-
- 幼小接続における言葉の学びをつなぐ指導-小学校「国語科」の捉え直しをめざして-
- 総合的な学習の時間における探究課題の設定に関する研究