【経営学部セミナー】11/13(土) 「多様な働き方―資格を武器に独立した経験を踏まえて―」を開催しました

講師 : 西桜税理士法人 代表社員 公認会計士/税理士 櫻井 賛 先生
会場 : 文教大学 東京あだちキャンパス 2302教室(オンラインライブ配信)
開催日時:2021年11月13日(土)10時50分~12時20分
 

東京あだちキャンパスに櫻井先生をお招きし、「多様な働き方―資格を武器に独立した経験を踏まえて―」との題目で経営学部セミナーを開催しました。

 

櫻井先生は、公認会計士としての会計監査実務をご経験後に独立開業し、2020年には税理士法人の代表社員に就任されました。
そのご経験に基づき、「働き方は1つではない!」というキーメッセージを軸に「就業形態の変遷と多様化」「私の事例」「まとめ」という3つのパートを設けてご講演くださいました。

 

第1に、「就業形態の変遷と多様化」のパートでは、従来の日本型雇用システム(例えば、終身雇用、年功序列および企業別組合等)が、バブルの崩壊、少子化、IT化および新型コロナウイルスの蔓延等により、変容し続けていることをご説明くださいました。現代社会において求められる企業の在り方は、柔軟な働き方や成果主義の導入を中心に変容しつつあります。その結果として、ジョブ型雇用や裁量労働制の導入により、フリーランス等にみられる個人としての多様な働き方が促進されてきました。以上を前提に、櫻井先生は、すべてのビジネスパーソンにとって、個々人の「スキル」(換言すれば、資格ともいえる)が今後より重要になる可能性が高いことを強調されました。

 

第2に、「私の事例」のパートでは、櫻井先生自身のご経験をお話くださいました。具体的には、①大学時代に公認会計士試験の受験を志した「受験時代」、②公認会計士としての「監査法人勤務時代」、③監査法人退職後の「独立開業時代」の3つに分けて、大学生が自身のキャリアについて考えるうえで、重要になる考え方(企業勤務と独立のメリット?デメリット等)をご説明くださいました。例えば、受験時代においては、「自身のやる気さえあれば必ず道は拓ける」といった話や、独立開業後、金銭的安定が得られなかった頃を乗り越えて様々な業務を受注できるようになるまでの葛藤などについては、特に力強いメッセージとなり、受験生のあつい視線を集めていました。

 

第3に、「まとめ」のパートでは、現代社会では様々な働き方が許容されていることを強調してご説明くださいました。例えば、企業勤務、独立開業および起業のみならず、企業に勤務しながら個人のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方をすることや、副業をする働き方なども出てきていることをご共有くださいました。

 

最後に、「様々な働き方の選択肢がある中で、最終的に自身に合った働き方を見つけて、仕事もプライベートも充実した人生を歩んでいただきたい」という思いを伝えられ、そのためには、今できる限りの努力をして自分だけの「スキル」を身に着け、将来の働き方の選択肢を少しでも広げておくことが大切だというメッセージをくださいました。

 

ご講演の後のQ & Aセッションでは、6名の学生から質問が行われました。その質問に対して、櫻井先生のご見解を共有いただき、受講生に対する力強い期待や応援のメッセージとともに、本講演は拍手喝采の中終了しました。

なお、本セミナーの参加者は、経営学部学生(約160名)、経営学部教員(1名)でした。

S__33865749.jpg