文教大学女子短期大学部同窓会「芙蓉会」|コラム:6月の養生


コラム:6月の養生

 今年は沖縄?奄美地方に次いで、関東地方も梅雨入りしました。
 雨は花や木々や農作物に潤いをもたらし豊かに育つ自然の恵みです。また大切な水源になる自然の恵みですが湿気が多いこの時期は、食欲なくなったり、身体が重だるくなったりと体調を崩しやすいので注意が必要です。
 梅雨時期は蒸し暑さのため水分摂取が多く、湿が苦手な消化器官の疲れが現れやすくなります。食欲不振、吐き気、膨満感、倦怠感、下痢、湿疹、頭痛、足のむくみなどが出やすくなります。消化器官に負担をかける揚げ物や油っこい物、冷たい物、生ものなどは控えましょう。
 またいつもより気を配りたいのは、カビが生えやすい時期なので食品の保存には気をつけましょう。

<季節の食材>
1.気を補い、消化機能をたかめる
穀類?芋類?南瓜?いんげん?きゃべつ?とうもろこし?椎茸?肉類?かつお?すずき など
2.香りがある食薬により湿を乾燥させる
香菜?グリンピース?みかん?山椒?ジャスミン茶?らっきょう?陳皮
3.利尿作用により湿の排泄を促す
はと麦?とうがん?あずき?大豆?黒豆?とうもろこし?そら豆?鱧?はまぐり など
4.体内の湿を発汗させ排出させる
生姜?葱?紫蘇?香菜?茗荷?三つ葉 など
5.苦味や涼性の食薬により湿を排泄する
セロリ?きゅうり?もやし?緑豆?緑茶?豆腐?しじみ?はまぐり など

「二十四節気を楽しむ薬膳」薬膳健康づくり研究会 編著より(参考)

栄養科13回生 和田 俊子